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2021年 歴史委員会…定例会議事録

 
■2021年4月度 歴史委員会 定例会議事録
 
日時:2021年04月17日(水)18:00~ZOOMによるオンライン会議
出席者:浅川(ZOOMホスト)、須長、蒲田、犬塚、中澤
 
議題:1.「各個人の研究活動テーマ」についての発表(テーマ名は省略)
犬塚:①馬琴の井戸について
   馬琴の住居跡周辺を歩きながら周辺の高低差を現地確認し、さらに当時の切絵図、及び明治初期の
  地図等資料をもとに神田明神周辺の地形、平川の位置など総合的に考察すると、上水道井戸がなくて
  も堀井戸で水源は確保できたと推察される。
 
  ②弘前市中町の伝統的建造物群保存地区を訪問しての報告
   ・建築時期:寛政年間~文化年間(1789~1818 年)
   ・200~300石の武家屋敷の構成(約40坪の茅葺き住宅、敷地約700㎡)
   ・屋敷を囲むサワラの生け垣が特徴的
   ・何故サワラを採用したのかを引き続き調査していきたい。
 
浅川:兵庫県の町並みの紹介
  ①丹波篠山の武家家屋敷(住宅、門は茅葺き)安間家住宅資料館もその中の一つ
  ②豊岡市 出石城下町の町並み
 
蒲田:旗本 石川子之助邸の研究(東京都公文書館の資料)
  ・住所:駿河台観音坂15
  ・建築時期は未確認
  ・知行:200石~300石
  ・屋敷の広さ(敷地間口17.5間 奥行き20間)
  ・長屋門には、家臣3世帯の住居
  ・接客用の庭は、あまり広くない。
 
中澤:戦後のエクステリアの中で、近年の建設従事者不足を「資格制度の受験者数の推移」で改めて知った。
・1級造園施工管理技士の受験者数(受験者数がこの20年で≒1/3に減っている)
 学科受験者数2000年(8.468人)実地合格者(5,310人)、2020年(2.974人)実地合格者(694人)
・2級級造園施工管理技士の受験者数受験者数が、この20年で≒1/4に減っている)
 学科受験者数2000年(10.442人)実地合格者(6,925人)、2020年(2,448人)実地合格者(1,063人)
・造園技能者の受験者数(1・2・3級合計)は平成25年~平成30年までの6年間の平均受験者数4,755人
 この内平成30年の合格者2,686人(厚生労働省の発表)
・ブロック建築技能者の受験者数(1・2・3級合計)は平成25年~平成30年までの6年間の
 平均受験者数203人、このうち平成30年の合格者数120人(厚生労働省の発表)
・JPEXの建築コンクリートブロック工事士の受験者数(分子:合格者数、分母受験数)(同協会事業計画書より)
 平成27年(29人/30人)平成28年(9人/9人)平成29年(16人/16人)平成30年(16人/16人)
 
*施工管理技士不足を補う為、令和3年度の新試験制度により施工管理技士補制度が始まるとのこと
(経験年数なしでも受験でき、一次試験合格者に1級、2級施工管理技士補との称号が付与される)
 
*造園技能検定受験者も少ないが、エクステリア現場で必須となるブロック積の技能検定受験者が少ない。
 
◆議題-2:4月末までに事務局報告として求められている歴史委員会としての今年度のテーマは、
すでに2月度の定例会で決めた通り、
     1.「各委員ごとのテーマ」(詳細は2月度定例会議事録参照)
     2.小委員会としてのテーマは、発表済み「馬琴の庭を推理する」の訂正、資料の補足」
 
次回定例会は、5/19(水)18:00~ ZOOMによるオンライン会議
 
以上
 
 
■2021年3月度 歴史委員会 定例会議事録
 
日時:2021年03月17日(水)18:00~ZOOMによるオンライン会議
出席者:浅川(ZOOMホスト)、須長、蒲田、犬塚、伊藤、中澤
 
議題:「各個人の研究活動テーマ」についての発表
 
犬塚:テーマ「江戸期の各地域における下級武士の生活」について
①各地域の武家屋敷のリストは色々あるが、自分なりのリストアップをしたい
②馬琴は
・小鳥を飼育していたらしいい、・また薬草も栽培していたらしい。・ぶどうも植えていたらしい。
・江戸時代でも現代同じような流行があったらしい。
 
須長:テーマ「戦後の洋風デザインの造園、エクステリア」
・戦中から戦後について調べると、庭には食料以外は栽培していない、それもサツマイモ、カボチャ等
腹にたまるもので、そ菜類ではなかった。
このように時代によって、食料植物の種類さえ時代によって異なる。
・時間軸によって、エクステリアの要素がどう変化していったかを捉えるのも興味深く大切にしていきたい。(例えばシンボルツリー等)
 
浅川:テーマ1「地方の武家屋敷」について
・桐生の町並み(商家)を見てきた。
・来週は、新居浜及び香川徳島の歴史的町並み(武家屋敷以外を、四月には兵庫県の歴史的町並み(武家屋敷)を見てくる予定。
 
浅川テーマ2「戦後の宅地」
・戦前は、中流階層の分譲住宅であったが、戦後、特に高度経済成長以後は、一般大衆にも手が届く
ようになった。キーワードは「同一ではなく統一」
・先日、E&Gの学生と共に、35年前に手掛けた町並みを見てきたが、35年間の時間の変化を感じた。
 
 
蒲田:「江戸旗本屋敷のゾーニングを中心としたエクステリア調査」
①作図前に江戸の度量衡について整理した。
その結果・1間は、1,818㎜・江戸の間取りは、柱割・柱寸法は4.2寸角をベースに作図した。
②前回取り上げた旗本・池田家屋敷(表四番町、三千石)敷地面積1,307坪の平面図、配置図を
詳細に作図した図面の説明と紹介
③同様に別な例を作図予定。
 
伊藤:興味あるテーマ「戦後のエクステリア特にCADについて」「その他」
・戦後の年表を見ている状態
・日本の住宅には、アルミ材が多い 日本でプレハブ住宅が発展した事との関連性?
・金沢 足軽屋敷 明治以降の一戸建て住宅の原型という説明があった。庭についてはと?れた?け当時の状況残っているのか分からないか?、生垣やシンホ?ルツリーっほ?い玄関脇の木もあり
 
・静岡県焼津市「花沢の里」(江戸時代から明治期にかけての町並みが残る山村集落)の紹介
・渥美半島の住宅形態「納屋が囲む住居」
 
中澤:テーマ「戦後の造園、エクステリア業界推移」
①戦後に発生した巨大地震とブロック塀の構造基準の推移について
昭和25年に制定された、建築基準法施行令で扱うブロック造の「へい」に対する構造基準は、十勝沖地震、宮城沖地震、阪神・淡路大地震などの数年後に改正されて現在の基準内容と推移いている。
②建設業法の改正と資格制度も時代背景と共に変遷推移してきた。
・建設現場の機械化が進む中で、業界の強い要望で昭和35年「建設機械施工技術検定」が始まる
・土木施工技術検定(昭和44年)、管工事(昭和47年)、造園工事(昭和50年)
 
次回定例会は、4月14日(水)18:00~(ZOOMによるオンライン会議)
 
以上
 
 
■2021年2月度 歴史委員会 定例会議事録
 
日時:2021年02月10日(木)18:00~ ZOOMによるオンライン会議
出席者:浅川(ZOOMホスト)、須長、蒲田、犬塚、伊藤、中澤
 
議題:「各個人の研究活動テーマ」についての発表
 
犬塚:テーマ「江戸期の各地域における下級武士の生活」について
・松代、弘前の武家屋敷を文献ではなく、現地踏査をして、野菜畑など身近な生活の庭を見てゆきたい。
・以前に松代、弘前の武家屋敷を見学したが他の武家屋敷も現地踏査し、果樹、薬木、野菜などを植栽した生活の庭を見てゆきたい。
・地元の研究家等の話を聞くことを重ねてゆきたい。
・復元した時の平面図など地元の研究資料を収集してゆきたい。
 
浅川:テーマ1「地方の武家屋敷」について
・各地の武家屋敷のレポートがあるので収集、収録している状況。
・先日は、山口・萩へ行ってきた(現地の写真を紹介)。
・これまで見てきた街並みを地図に落とし込んでいる。
 
蒲田:「江戸旗本屋敷のゾーニングを中心としたエクステリア調査」
・旗本・池田家屋敷(表四番町、三千石)の各庭の分析作業の一例を示す。
・池田家屋敷は、敷地面積は1,307坪あるにも関わらず、接客のための庭園(御庭、庭)はかなり小規模。
・度量衡を確認し、平面図・配置図の作図を行い詳細な分析をおこなう予定。
 
浅川:テーマ2「戦後の住宅地について」
・切り口は、年代、社会状況、車
 
中澤:テーマ「戦後の造園、エクステリア業界推移」未だ年表を作成中で、その切り口を
・敗戦後の政治と社会状況(占領下の暮らし、住宅政策、土地政策)
・進駐軍工事の中の造園工事
・アルミメーカー、レンガ・ブロック製造会社の企業化
・ハウスメーカーの創立と団体設立
*今後は「エクステリア業」「メディア」「CAD」など
 
 
須長:テーマ「戦後の洋風デザインの造園、エクステリア」
・戦後の洋風デザインに影響を与えたと思われる、ワシントンハイツ等GHQ関連の文献調査中。
・作図担当をしたと思われる「小栗 玄」について知りませんか?
(農耕と園芸編集部 わが家の庭 : 作り方の手引 園芸手帖編 誠文堂新光社, 1952 内に
子供本位の楽しい庭 小栗玄 / p34 (0020.jp2)として執筆している、とのこと。
 
詳細は、国立国会図書館、デジタル版 請求記号629.2-Se118w  国立国会図書館書誌ID000000888665
 
 
伊藤:戦後のエクステリア特にCADについて興味がある。
 
 
その他連絡事項
・エクステリア学会の総会は、6月25日(金) 時間は未定(昨年までは、午後1時頃から)
オンラインでも参加できる模様
・活動報告会は、2022年2月開催予定
 
*次回定例会は、3月17日(水)18:00~(ZOOMによるオンライン会議)
 
以上
 
 
 
■2021年1月度 歴史小委員会議事録
 
日時:2021年1月13日(水)18:00~ ZOOMによるオンライン会議
出席者:浅川、須長、伊藤、犬塚、中澤
 
議題;テーマ:『発表済み「馬琴の庭を推理する」の訂正、資料の補完』
 
中澤よりこれまでの作業経過とこれまでの話題点に説明する。
1.井戸の位置(丸型桶、洗い場、釣瓶がついていたか?)
東京都水道歴史館(TEL03-5807-9041は1/11までの休館をコロナの影響で2/7まで休館延長)
ここの資料は、相当古いものまで揃っているようです。(取材は事前の電話でとのことです)
 
2.縁先手水鉢(現データは、つくばい)→縁側から使用できるように
3.池の大きさ
4.南側にまで縁側があったか
5.敷地の大きさ
6.間取りなど
 
犬塚氏より
・東京都水道歴史館へ行って、上下水道の引き込み位置を問い合わせしたい。
・同様に、現地に行って周囲の敷地高低差などを確認したい。
(池を掘ったとき、自然に水が湧き出る、流れ出る要素がなかったか?土質はどうだったか?)
・竜居先生の文章を読むと、イメージが違う。
 
竜居竹之介著 おりおりの庭園論 庭を通して日本の文化を考える 建築資料研究社 1991年
内に滝沢馬琴の庭の池についての記述がある。同書P59-60 "好み"次第で作庭者も交替 の文章より
 
『もちろん息子が釣ってきた魚を放つ目的などもあるから、そう浅くするわけにはいかない。それはよいとしても水の便が悪いからそうそう水位は上げられない。座敷の中から水を見て涼むなどはとんでもない話で、
ちょうど蓋のない穴蔵を見るようだった。夏の渇水期ともなれば水が減るから筧を用いて井戸の水を汲み入れるという騒ぎである。
 おまけに冬は霜がきつくて土が凍てつき、それが原因で池の縁の土が崩れてしまう。これは危ないといって周囲に柵をしたり、芝を植えて土坡を養生すると来ては、手のかかること甚だしい。
 ところがこの池などは庭造伝とまったく見関係で、馬琴自身の好みでつくっているのである。現実の江戸ではこんな思いで不細工な池をつくっていたのに、庭造伝そのものにはこうしたてのかかる池づくりのサンプルはまったく姿をみせていないのだ。
 実証派、考証派として著名な馬琴ともあろうものが、なにか事を起こすについて研究しないわけはなくこの池の場合もテキストらしきものは物色したろうが、"好み"のものに出会わぬまま、自身のデザインで出入りの植木職を駆使してつくりあげたのであろう。
 しかし苦心してつくったこの池、どうも息子の病気の原因らしいということで結局、埋めてしまった。ところが方位学の面から見て、埋め立てた日時がわるかったと知るや、また別の吉方の土を取り寄せて一部埋め立てのやり直しをしたりしている。つまり、馬琴が池をつくるについては、方位学の力を心底、頼んでいたといえるだろう。見方を変えれば、自身のある知識人の馬琴にとっては、庭をつくることよりも、つくること、できた庭が吉凶にどうかかわってくるかの方がはるかに大事だった。「改過筆記」という著書に記されたこの池の事件を見ると、その辺の馬琴の心の動揺が手に取るように伝わってくるのである。・・・・・・・・・』
 
・東京都水道歴史館へ紙面(FAX)で問い合わせをしましょう。 → 回答はこちらから
 
以上