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エクステリアの施工規準と標準図及び積算
エクステリ施工規準と標準図及び積算の発刊に寄せて 今回はエクステリ工事の中で最も一般的に用いられているブロック積の塀について、まとめてみました。 従来から、既設のブロックの塀は危ないなどと言われ、エクステリア工事の施工の不備を思わせる報道などもあり、 いったいブロックの塀は法規を守って、安全に作られているのであろうかと改めて考えてみました。 今回の東北地⽅の震災の際にもブロック積みの塀の多くの塀は崩壊したと⾔われ、調査結果を見てみますと、 ブロック塀と呼ばれている塀は実は大谷石積みの塀の倒壊が大半であることも判りました。 さらに、地盤の問題によるブロック積みの倒壊なども見らられました。今⽇ブロック塀と⾔われている塀は 建築基準法で⾔われる補強コンクリートブロック造の塀の事を指しています。この塀に関しては 過去の震災調査からも、地盤の問題や津波等の地震や風圧以外の災害に対しては、 損傷を受けていることも事実ですが、宮城沖地震以来の改正建築基準法を遵守した塀に関しては 倒壊の報告は聞いておりません。しかし、現実の施工現場では、はっきりとした施工図も無いまま 適当な施工がなされていることも考えられます。 そこで、ここに一つの施工基準提案をしたいと考えます。建築基準法(大61条、第62条)を遵守の上、 法律に規定していない事項は安全性を考慮し、詳細については⽇本建築学会の規準を参考に、 現場での実践的施工性を⼗分考慮した施工及び積算の規準としました。 今回第2弾としての「エクステリア施工規準と標準図及び積算」を発刊出来る運びになったことをうれしく思っています。 施工の遵守もさることながら、積算に付いても同様の事が考えられ、標準図を⽰すと同時に、 積算や価格に付いての提案も添付してみましたので、参考にして頂き、安全で、適正な価格の商品の 提供に役立てて頂ければ幸いです。 何れにしても、本書の提案は一つの提起であり今後の皆さんのご意⾒を頂きながら、 より安全で経済的な塀の施⼯がなされることを希望しております。 平成25年4月吉⽇ ■ エクステリア施工規準と標準図及び積算 Q&A
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