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日本には古くから庭造りという伝統があり、造園という名の業種が存在して来ましたが、 近年住宅を取り巻く外部空間は“庭造り”だけでは解決できない状況にあります。 より深く建築や街との係わり合いを持つ、門や塀、車庫やアプローチ等総合的に 住環境を捉える必要から住宅を取り巻く環境についてエクステリアという概念が⽣まれてきました。 そして、全国では多数の人がエクステリア分野に参画し、 住宅の外部空間の設計及び施工を生業としています。 然し、エクステリアと云う言葉の認識を含め、 設計や施工に関しても確たる拠り所が示されないまま過ぎてきた経緯があります。 更に、近年エクステリアを取り巻く環境は大きく変化し、その重要性は高まるばかりです。 『街作り条例』や『景観条例』等の名称で緑化や環境整備が全国の自治体などで進められています。 街並み景観や街作りを意識したエクステリア計画が求められている現在、 景観との調和を計り、同時に住む人の快適で豊かな住環境の向上を実現する エクステリア技術や技能が益々重要になっているのです。 当学会の全身であるエクステリア品質向上委員会はエクステリアの技術者として 要求される知識と技術向上を図るとともにエクステリアに対する信頼性を高め、 快適で豊かな住環境の向上に寄与する事を目的として、4年前に設立されました。 その間、エクステリア製図規格を発刊し、その後、エクステリア施工基準・標準歩掛集(塀編)の 発刊準備を行っております。また、現在はエクステリア施工基準・標準歩掛集(床舗装編)及び、 エクステリアの歴史に関して検討・編集を行っております。然しながら、 当委員会はエクステリア業界内の一部の集まりであり検討内容・活動共に規模拡大の必要性を感じております。 そこで、当委員会を法人化し、従来の学会とは趣を異にし、 1)大学・研究者(工学・理学・農学及び経済・法学) 2)法人(学校・一般・非営利・NPO・NGO)及び市⺠団体・個人 3)企業(住宅・土木・造園・エクステリア・建材・種苗) 等とお互い連携をとりながらパラレルに研究・技術開発・導入普及などを推進する事を目指します。 吉田克己 当法人は、会員相互の協力により、エクステリアに関する学術・技術の進捗発展を図り、 社会に貢献する事を目的とする。 1.エクステリアに関する調査・研究とその振興。 2.研究発表会の開催。 3.会誌・論文の発行及び活用。 4.文献・資料の収集及び活用。 5.技術教育の振興及び研修成果の普及と啓蒙。 6.その他、この会の目的達成に必要な事業。 |