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2020年 歴史委員会…定例会議事録

■202012月度 定例会議事録(ZOOMによるオンライン会議)
 

日時:2020年12月10日(木)18:00~ 

 

出席者:浅川(zoomホスト)、須長、犬塚、蒲田、阿部、伊藤、中澤

 

 

議題:11月定例会で、須長委員長よりの要請であった「各個人の研究活動テーマ」についての発表

 

(順不同)

犬塚:・個人のテーマと委員会全体のテーマの二つあっていいのでは。

   ・「馬琴の庭を想像する」については、委員会として発表済であり、ネットでも拡散している現状で

   その裏付けとなる資料の整備、点検、補正・修正等については、委員会として最後までやるべき。

   今後、個人としてもその作業を手伝う。また「高橋さんにも施工の専門家の視点から是非協力をお願いしたい。私から声をかけてみます」。

 

蒲田:江戸時代の都市(江戸)の戸建住宅の外部空間のゾーニング及び使われ方を調査し、現代の住宅設計に有用な知見を抽出・提案する。(旗本屋敷図を主として分析)。

 

阿部:・近江商人の庭。

   ・皆さんにテーマを決めてもらえば、一緒にやっていきたい。

 

伊藤:・個人的には「エクステリアCADの歴史」。

   ・その他、江戸時代、戦後のエクステリアにも興味があるので、そちらもやっていきたい。

 

中澤:・「図説 近代エクステリアの歴史」で、やり残した感のある戦後のエクステリアについて。

   ・犬塚氏の「馬琴の庭は」委員会として最後までやるべきとの意見には同感。

 

浅川:・現存する江戸期の各地方の武家屋敷(街並み)の調査(門・塀・柵)。

   ・大正後期以後の分譲地のエクステリアの調査。

 

(山澤:戦後のエクステリア業界について。書面にての発表)

 

須長:戦後のエクステリア(洋風のエクステリア)について。

進駐軍住宅以後のアメリカの建物、インテリア、エクステリアなどの影響を調査。

 

この後、いくつかの議論の末、結論として

①個人のテーマを主体に活動をすること(個人のテーマについては、各自整理して定例会にて報告)

 

②歴史委員会としてすでに発表済である「「馬琴の庭を想像する」については

その裏付けとなる資料の整備、点検、補正・修正等については、委員会として最後までやるべき。

これまでの、委員会全体のテーマから格下げし、歴史委員会の中に「馬琴の庭」小委員会を設置する。

本日の出席者より、須長、浅川、犬塚、伊藤、中澤が継続して検討会を行う。

 

③江戸の庭については、個人のテーマとして調査を継続して、必要に応じて検討会を行う。

 

◎次回の定例会は、2021年2月10日(水)18:00~(ZOOMによるオンライン会議)

 

追記:

同日、歴史委員会全体定例会後、引き続き「馬琴の庭」小委員会を開きました。

出席者:須長、浅川、犬塚、伊藤、中澤

 

決定した事項

・中澤よりこれまでの、「「馬琴の庭」関係資料をメンバーにメール送信のこと。

・小委員会メンバーは、次回小委員会までに、これまでの資料などに目を通しておく。

・次回 小委員会は、2021年1月13日(水)18:00~(ZOOMによるオンライン会議)

 

(「馬琴の庭」小委員会としての議事録)

以上 2020年12月22日

書記 中澤

 
 
 
 
■202011月度 定例会議事録(ZOOMによるオンライン会議)
 

日時:2020年11月5日(木)18:00~ 

 

出席者:浅川(zoomホスト)、須長、犬塚、蒲田、山澤、伊藤、中澤

 

 

議題:10月会議よりの課題について

①「馬琴の庭を想像する」の修正点

②「小石川御家人物語からの想像図」についての各意見

 

*上記①の課題について、犬塚氏より「築山庭造伝」等の観点から井戸、つくばい、給排水等について

問題点の指摘あり。

*他のメンバーから、「あまり詳細な調査は不要なのでは」との意見あり。

 

*中澤より提言

・現在の委員会のテーマ「「江戸時代の庶民の生活の中の庭、町屋の中のエクステリア」について約2年間活動を続けてきたが、個人として資料の収集に行き詰まりを感じている。

・委員会全体として1つのテーマに取り組むのではなく、各個人がそれぞれ「興味のあるテーマ」で活動を

した方が、活発な委員会活動になるのではないか。

 

*中澤提言に対して、各メンバーよりの異論なし。

 

*そのため須長委員長が「次回定例会に各自個人の興味のある研究テーマを持ち寄ること」を要請。

 

◎次回定例会12月10日(木)18:00~

 

以上

 
 
 
 
■202010月度 定例会議事録(ZOOMによるオンライン会議)
 

日時:2020年10月7日(水)18:00~ 

 

出席者:浅川(zoomホスト)、須長、犬塚、伊藤(人二)、蒲田、中澤

 

 

議題と決定した項目

 

1.エクステリア学会のホームページ上の動画「馬琴の庭を推理する」を見ての

 感想を述べあいました。

 

○現在の動画で気になる箇所がいくつか取り上げられました。

・座敷側厠の前の水鉢は、縁先手水の方が使い勝手がよいのでは?

・勝手口の井戸の位置、井戸の釣瓶の滑車はなかったのか?

・株立ちの植木は当時からあったのか?

・お稲荷様の鳥居は朱の方が自然では?

 

 その結果、次回定例会までに、各自再度 平面図、画像を確認し、その一部はこう

だったのではないか?

という意見を求めることにしました。

 

 

2.前回提示された「小石川御家人物語の屋敷」の想像図を見て、いくつかの

 疑問点を話し合いました。

 

・建物間取りのうち、押し入れで各部屋を区切らないで、開け放して使ったのではな

いか?

・当時の庭は、落葉樹より常緑樹中心ではなかったか?

・「馬琴の庭」と「江石川御家人の庭」では同じ江戸時代でも120年の差があり、庭

の考え方も異なっていたのではないか?

・築山庭造伝も2つあり、時代も100年位の差があった。その差も見てみよう。

 

 この話し合いの結果、1の「馬琴の庭」同様に先に進める意味で、現在の

資料一式を再度メンバーに送り次回の定例会までに、皆さんの意見を求める

ことになりました。

 

 

3.須長委員長より「薬師の泉庭園」復元の紹介がありました。

 中山道のすぐそばにある、江戸文化のかおりを持って復元された庭園です。

かつてこの地にあった清水薬師は江戸名所の一つとして知られており、平成元年に

「薬師の泉」として開園されました。

 静かな庭園内には泉が湧き、溢れる木々は四季折々の表情を見せています

 

所在地:板橋区小豆沢三丁目7番20号

交通 :都営三田線志村坂上駅下車5分

(以上 説明文は板橋区ホームページより)

 

4.伊藤さんよりのイベントの案内がありました。

 

太田記念美術館で開催されている「江戸の土木」展

浮世絵から読み解く江戸の土木

期間:2020年10月10日(土)~11月8日(日)

10月12、19、26、11月2日は休館

太田記念美術館

住所:東京都渋谷区神宮前

 

 

5.次回の定例会は11月5日(木) 18:00~

  ZOOMによるオンライン会議です。

 
 
  
 
■20209月度 定例会議事録(ZOOMによるオンライン会議)
 

日時:2020年9月9日(水)18:00~ 

 

出席者:浅川(zoomホスト)、蒲田、小沼、山澤、阿部、伊藤(人二)、中澤

 

 

議題と決定した項目

1.連絡事項

①.「図説 近代エクステリアの歴史」の中国版についての途中経過

 「出版にあたり、建築資料研究社が著作権をすべて確認する必要があり、

 転載した図版の権利を持つ出版社および著作権者に確認をしている途中

 とのこと」建築資料研究社 鈴木氏より。

②.今回より参加の伊藤人二氏の紹介と挨拶。

③.今日不参加の会員からのメッセージ等を紹介。

④.今後もメールの添付資料はPDFで5MBまで、それ以上はデータ便利用。

 

2.事前メールで検討取り扱い対して意見を聴取した件

 活動報告会発表の「馬琴の庭を想像する」の発表内容を(レジュメPDF

 テータ及び動画)を公開要望に対する取り扱いについて

 

「エクステリア学会ホームページの歴史委員会のページに掲載する」と決定し、

事務局へ依頼要請します。

 

3.出席者全員の近況(仕事と歴史委員会としての活動)

多くの貴重な話題の中から、歴史委員会活動としての話題についてのみ抜粋しました。

(皆さんの発言の趣旨で十分でない部分を各自、加筆をお願いします)

・浅川:11月頃、山口・萩の調査

・山澤:中世~江戸期までの全般的調査

・阿部:庭園の写真を取りに行っている

・伊藤:3大名園巡り

 

・中澤:先に資料としてメール送信した

 氏家幹人著:小石川御家人物語 朝日新聞社 1993年 について

 

・1700年初頭、伝通院と三百坂に挟まれた現在の小石川三丁目付近の下級御家人の

 屋敷や日常生活を描く。

・著者は国立公文書館勤務で、確実な資料をもとに、文章化しているとのこと。

・但し、間取りなどの図、絵は全くありません。下級武士及び家族、同居人の屋敷

 内での日常的姿をより具体的にイメージしやすいように図面化しましたが、未だ

 中澤個人の独善的イメージですので、少しでも史実に近い図にしたいので、ご協力

 をお願いします。

・添付した「大根干し」のような裏庭のイメージスケッチをもういくつか増やし

 たい。

 

○著者に問い合わせてみてはどうか

○国立公文書館の資料、東京都公文書館の資料を閲覧したらどうか

 

4.次回は、10月7日(水)18:00~ZOOMによるオンライン会議

 

 コロナ渦の中 定例会が開催できないので、4月のメールアンケート内容、

 4/24、5/22のオンライン会議などを踏まえ5/23理事会提出分(総会報告)の

 歴史委員会の報告は、須長委員長より下記のよう報告されています。

    歴史委員会報告(2020年5月23日 報告)

 

1.前期の活動報告(2019年度)

テーマ:「江戸時代の庶民の生活の中の庭、町屋の中のエクステリア」

① 月1回の定例会の開催(議事録を学会ホームページに掲載済)

 今期の定例会などで特筆すべき事項は

 「滝沢馬琴の明神下屋敷の3D映像化」(滝沢馬琴の屋敷と庭の映像化行った)

 歴史資料を読み込んで映像化する過程で、不明な点もはっきりとしたが、さらに

 調査が必要な事柄が浮かび上がった。今後は、映像化という切り口で調査を行う

 ようにする。

 

② 見学会の実施:6月19日(水)(江戸時代から明治の庭園)

   史蹟関口芭蕉庵(東京都文京区関口2-11-31)→旧肥後細川庭園

    →椿山荘→大隈庭園

 

③ 特別講演会「江戸庶民の庭」の企画、学会開催の支援・広報活動

 10月29日(火)清澄庭園 大正記念館で講演会を開催しました。

 時代考証家山田順子氏を招いての講演会は、学会の活動の一端を外部に知って

 もらう役割を少ないながら果たした。しかし講演会の内容と、対外的な広報活動

 (広報手段・方法等)の準備不足は、反省点として実感した。

 

 

2.今期の活動方針(2020年)

・テーマを「江戸時代の庶民の生活の中の庭、町屋の中のエクステリア」から広げて

 「庶民が訪れ楽しむ遊楽に庭」を付け加え、庶民が遊楽で訪れる名所に造られた

 庭・社寺の庭・花屋敷・料理屋の庭など、画像としても比較的残る、浮世絵や名所

 図会等の資料から広く江戸庶民の楽しんだ庭空間(仮)をも調査する。

 

① 月1回程度の定例会で、活動内容の確認を行う。

(新型コロナウィルスの汚染拡大を防ぐ為、活動自粛期間中はオンライン等で会員

 相互のコミニュケーションを諮る)

 

② 活動内容

 これまで定例会時に紹介されたものの、そのままになっている事柄を改めて検討

 し、分担を定めて調査を行う。

 

 

③ テーマに沿った史跡等見学会の実施

 
 
 
■20202月度 定例会議事録
 

日時:令和0224日 1600~ 

 

場所:場所:建築資料研究社様 会議室D

 

住所:東京都豊島区池袋2-50-1

 

参加者:須長、中澤、山澤、蒲田、阿部

 

 

 

議題

 

1.活動報告会の発表内容について

.山澤さんが作成した画像をもとに、修正意見が出ました
  ・木部の色を白木系統のくすむ感じ
  ・建物の外壁部分は柱ではなく、壁に
  ・建物梁部をなくしても良いのでは
  ・門の屋根は、板張りのイメージ
  ・玄関横の中門は、杉皮葺き
  ・池と建物の間は、芝生
  ・ぶどう棚の範囲等
 

 

.画像の細部については、オーセブン()の伊藤さん(正会員)に協力を依頼する
 
.発表内容の構成骨子について
  ⅰ目的:「庶民の生活の中の庭、町屋、町人の中のエクステリア」を探り、
   今日のエクステリアでも参考になる資料を得て、会員を含めて業界への寄与
   を目的としている
 

  ・昨年は、江戸町人の町屋のうち「江戸図屏風」などに描かれた表店のエクステ

   リアや植栽を示した

  ・今年度は、町人の文化の隆盛した文化文政以後に限定し、この時代の戸建住宅

   のエクステリア施設に対象を絞った

 
  ⅱ.なぜ馬琴の庭か
 

  ・当時の戸建て住宅やその周囲の施設の現存は確認されていない。が当時の文豪

   である、滝沢馬琴(曲亭馬琴)は、膨大な日常の生活の様子を記録した「馬琴

   日記」を残しており、江戸期の生活の様子を探るうえで、各界で高い評価を受

   けている資料であること

  ・中でも「神田明神下の家」については、馬琴の孫「つぎ女」の記憶による、

   庭の様子などの図なども一部が残されています (丸山宏:滝沢馬琴の庭造りと

   家相)

  ・しかし敷地図・建物間取りのみで、文字情報では一般の人及び業界人でもわか

   りにくい

 

  ◎そこで、日記等をベースに屋敷全体、門や塀、庭園を図面化画像化して当時

   の庶民の戸建住宅のエクステリアを分かり易く可視化することにした

  (但し、日記情報以外については、多くの文献などから私たち独自の推理を含み

   ます)

  *細部は発表者の山澤さんに一任する
 
④山澤さんから事務局へ発表内容パワポデータを提出してください(217日締切)
 

 

2.可能な限り活動報告会(225日(火)に参加をしてください

  ・今年度の会場は、定員120名(昨年は80名の会場でした)
  ・知人、関連会社の皆さんもお誘いしてください
  ・ホームページに活動報告会のプログラムが出ています
  ・基調講演の後、委員会報告の内、歴史委員会が最初で14101435
   予定です
  ・事務局では人数を把握したいので、申込み用紙で各自申込みしてください

   (2/20締切)

 
3.次回定例会について
  4月度定例会は、4月3日(金)1600~(EXG2020  初日です)
  会場は、幕張メッセ ホール456(千葉県千葉市美浜区中瀬2-1
  〇多くの方が参加、見学するとのことで、会議前の各ブースを見学後
  会場の一隅にて、5月以後の日程及び行動計画を建てたいと思います。
   尚、当日セミナー会場Bでは、学会調査部とエクステリア設計協会の共同調査

   結果の発表も予定されているとのことです

   (2/25の活動報告会でも発表されますが希望者は参加可能)

 

  ◎定例会後、活動報告会の反省会、並びに発表者の慰労会を行いたいと思います

  (詳細は決定次第お知らせします)
 

  *尚、当日の入場券等については、委員会メンバーの阿部英徳氏

  {大竹産業(株)}が当日は、朝から会場に詰めているとのことですのでお手配

   等を御願いします。