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2024年 歴史委員会…定例会議事録

歴史委員会
 
主なテーマ
    「江戸時代の庶民の生活の中の庭、町屋の中のエクステリア」
 
 
■2024年1月度 歴史委員会 定例会議事録
 

日時:2024年1月15日(月)16:00~18:00

場所:(貸し会議室「東京都 千代田区 内神田1丁目5-11 セントラル大手町4F」)

出席者:浅川、伊藤、阿部、犬塚、須長、中澤、山澤、吉本氏(サングリーン)

18:00から新年会の開催(会議出席者に加えて、小沼、高橋)

 

◆議題-1今後の活動について(戸建て住宅のエクステリアの歴史:戦後から平成まで)

1.中期的スケジュールとして:2026年2月(歴史委員会編集「戦後のエクステリア史」)

              2025年1月(各担当項目の資料収集)

 

2.各担当項目(とりあえずの決定です。今後変更、新規項目でも可能です)

 ・政治、経済、流行、災害、車:山澤が整理済

 ・デザイン構成と植栽:山澤

 ・書籍:須長

 ・分譲地:浅川

 ・3DCAD、通信、インフラ、メディア:伊藤

 ・エクステリア資材の歴史(金物、ブロック)、流通:阿部

 ・エクステリ施工会社の変化、住宅・敷地の変遷、エンドユーザーの意識:中澤

 ・その他コラム的コメント:犬塚

 ・高橋(考慮中):会議後の新年会にて依頼

 

3.進捗確認方法について

 ・毎月の会議時に、レポート的に書面で提出

  *次回会議時より、各自担当項目の進捗、方針などレポート提出

  (会議欠席者は、事前に中澤宛メール送信してください)

 

4.定例会及び番外編会議(戦後のエクステリアを研究するグループ)の統一について

 これまで開催曜日を水曜日に固定化していたこと、一定の出席者のみの発言によって、他の委員が参加しにくいとのことで、「定例会」と「有志による番外編会議」の二本立てとしてきたが、開催日を当月出席者の話し合いで、次回の開催日を決めること、出席者だれでも発言できる雰囲気作りで、「会議を一本化する」ことにしました。

 

5.次回開催日は:2月20日(火) 17:00より ZOOMオンライン

(オンラインホスト役は阿部)

 

◆議題-2 「活動報告会」で歴史委員会発表者 須長より、発表内容の説明ありました。

 タイトル:「エクステリア」が本の表紙に現れ始めた時代

  ―1980年代―の出版状況から(4つの特徴的視点)

1.タイトルに「エクステリア」の文字のある本

 「エクステリア」という言葉は1970年代半ばから雑誌記事にはあっても、書籍にはほとんど見られず、1980年代初めに大森博史の著作から見られるようになるが、中には和風庭園も洋風庭園も共に「エクステリア」と表現する等名称と内容が一致するまでには至らない。

 この時期「エクステリア」の出版物の中では、際立っているのが飛岡健 編集の『エクステリアの視点』と『インテリアエクステリア辞典』である。

 

2.郊外住宅(戸建て住宅団地・ニュータウン)に関する本

 戦後大都市では深刻な住宅不足が長き、郊外では1960年代から大量の住宅地の開発が行われた。特に民間の開発では、大規模な戸建て住宅団地が建設されたが、それらは住宅と外構・庭園がワンセットとしてつくられた建売住宅が中心であり、大量に供給された住宅の外構工事や庭の植栽工事は、造園、エクステリア業界の発展に多大な影響を与えた。

 1970年代に入り、住いの多様性と良質な住環境を求める動きは、住宅地開発でも宅地の配置・道路・緑地等のインフラ整備から個々の住宅の外構・植栽に至るまで、計画的に創りトータルとしての住環境の良さを印象付ける販売手法が多くなった。

 こうした住宅地の計画や手法について最も早く、広く知られた本はイギリス郊外住宅地の開発について書かれたエベネザー・ハワードの『明日の田園都市論』で、1968年に翻訳出版され1981年までに11刷を重ねるほど、読み継がれている。

 1980年代には海外の事例紹介本や、建築家の宮脇壇、猪狩達夫などの計画・設計の具体的手法などの本が出版された。

 

3.雑木の本

 雑木の庭は昭和初期より飯田十基により生み出され、明るい和風庭園イメージは、戦後に広く指示された。飯田の教えを受けた小形研三は1973年に作品集を『庭・自然と造形』を出版した、これが雑木の庭の本の初めであった。この刊行をきっかけに、深谷光軌、星進、小島佐一の出版など1980年代まで雑木の庭ブームは続いた。

 

4.ガーデニング前史という本(庭園と園芸の融合、イングリッシュガーデン)

 1990年代の日本は、イングリッシュガーデンブーム、ガーデニングブームが起こり

住宅・街づくり・ランドスケープ・庭園・園芸・エクステリアなど広範囲に影響を及ぼした。

 しかしこうした前兆ともいえる本は、1970年代後半から80年代にかけて出版されていた。1978年には塚本洋太郎の『園芸の時代』。1977年に造園家、中島健は日本庭園に色鮮やかな洋花を植えこんだ庭を紹介された(「庭」別冊4特集)、1979年園芸家、川上幸男『緑の設計?庭と園芸の接点を求めて』等である。 以上。