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2019年4月8日(水) 歴史委員会4月度定例会議事録

2019年4月8日(水)
 
4月度 定例会議事録
場所:建築資料研究社様 会議室C
住所:東京都豊島区池袋2-50-1
議題:2019年度の活動計画について
参加者:須長、中澤、小沼、犬塚、山澤、内田、蒲田
■決まったこと
1.今年度の定例会日程
5月15日(水) 6月10日(月) 7月8日(月) 8月5日(月) 9月10日(火)
10月9日(水) 11月6日(水) 12月10日(火)  1月8日(水)以上
 
2.今年度の活動計画
テーマ:「江戸時代の庶民の生活の中の庭、町屋の中のエクステリア」
昨年9月以後「庶民の生活の中の庭、町屋、町人の中のエクステリア」をテーマにしてきましたが、今年度はその時代を江戸時代に限定し、より深く庶民の生活、町人のエクステリア(庭を含む)について掘り下げることになりました。
 
 
3.その他
・6月頃に野田方面の江戸時代の商人、町人の屋敷を庭園見学に行きたい
・活動報告会で歴史員会発表に対するアンケート
・次回定例会 5月15日(水)16:30~ 以上
 
 
 
4.余録 3月6日付け、4月定例会案内に添付した資料
 
◎江戸東京博物館宛て、日本エクステリア学会 歴史委員会名でメールや電話で特別講義などの要請をしましたが・・・
展示事業部の松井学芸員様からの電話での主な回答(3/5 16時頃中澤との会話からメモします)
 
・模型はホームページで発表しているように「江戸図屏風」を参考にしている。
・寛政期なので、江戸図屏風以外あまり参考資料がなかった。
・寛政期なので、武家中心の資料が中心で、特に町人の資料は少なかった。
・内容よりもむしろスケールが主目的であった。
・波多野 淳先生(日本工業大学教授)の監修。
・佐倉市 国立民族博物館にも日本橋付近の模型があり、そちらの方がより庶民の雰囲気を出しているのでは?
・江戸博物館も国立民族博物館の模型も同じ会社の製作。
・深川江戸資料館のように時代(天保)、実際の町並み(深川佐賀町)の模型の方が、研究テーマに添うのではないか?
・近年「江戸図屏風」の分析本が多数発行されているので読むことも寛政期を知るうえではいいのかも?
 
*国立民族博物館(佐倉市) www.rekihaku.ac.jp
展示⇒総合展示⇒第3展示室⇒都市の時代(日本橋付近の町・市場・盛り場 の復元模型です)
 
◎中澤の最近読んだ小説の紹介
 
朝井まかて著「ちゃんちゃら」 講談社 2010年
文化13年(1816年) 団子坂(汐見坂)付近に住む、庭師(植辰)一家と職人(ちゃら)の仕事ぶりや当時の庭師の仕事先との関係や庭師たちの生活を描く小説。
 
参考文献19の内から抜粋
・「穴太の石積」平野隆彰 株式会社かんぽう
・「十九世紀日本の園芸文化 江戸と東京 植木屋の周辺」平野 恵 思文閣出版
・「図解 庭師が読み解く作庭記」小埜 雅章 学芸出版社
・「図解 庭造法 Landscape Gardening in Japan」本多 金吉郎 マール社
・「禅僧とめぐる京の名庭」枡野 俊明 アスキー・メディアワークス
・「雑木林が創り出した景色 文学・絵画・庭園からその魅力を探る」岡島 直方 郁朋社
・「築山庭造伝(前編) (後編)」上原 敬二 加島書店
・「庭園入門講座1 庭造りの用意と構想、同入門講座3 庭樹解説・植栽・用途」上原 敬二 加島書店
・「定本 武江年表 中」今井 金吾(校訂)筑摩書房
・「日本庭園の心得」 枡野 俊明 国際花と緑の博覧会記念協会
・「日本の庭園文化 歴史と意匠をたずねて」 西 桂 学芸出版社
・「日本の庭 ことはじめ」おかだ 憲久 TOTO出版
・「夢窓疎石の庭と人生」中村 蘇人 創土社
 
〇朝井まかて:直木賞作家同氏の作品でエクステリアに関するもの(落陽:明治神宮の創立にまつわる話)