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【第7回活動報告会】無事開催、盛況裡に終わる

[2020年09月28日]
一般社団法人日本エクステリア学会(吉田克己代表理事)では8月7日(火)、独立行政法人国立青少年教育振興機構 国立オリンピック記念青少年総合センター「センター棟101号室」にて、第7回『活動報告並びに発表会』を開催しました。
同発表会は今年2月、さらには延期した6月より、さらに延期した発表会でした。当日はZoomによるオンラインも並行して行われ、コロナ対策が施された会場と、オンラインを合わせて約50名が参加してのイベントとなりました。
 
最初に吉田代表理事が挨拶に立ち、参加者への謝辞と「Zoomによる初の挑戦なので色々な不備があるかもしれませんが、どうかご容赦いただき最後までお付き合いください」と今回の発表会の趣旨について述べてスタートしました。
基調講演として元福岡大学工学部建築学科教授・古賀一八氏による「建築防災とブロック塀について」が行われました。
講演内容は、防災的見地からのブロックの有効性を検証するというものでした。ブロック塀への注目が高まった熊本地震や高槻のブロック塀倒壊の検証だけでなく、関西で猛威をふるった台風21号、西日本豪雨、また昨年関東地方で災害が記憶に新しい台風19号による水害など、最新のデータを紹介。
これからの安全なブロック塀のあり方を検証する様々な実例が紹介されました。
 
続いてプログラムは各委員会の活動報告発表に入りました。
 
●歴史委員会は『馬琴の庭を推理する』として、山澤清一郎氏(正会員 カレンフジ㈱代表取締役)がエクステリアCADをフル活用した上で、江戸の文豪である滝沢馬琴の自庭をその日記から復元画像化するという挑戦のプロセスを発表しました。
※当日はオンラインの不調で動画がうまく再生されなかったため、こちらのリンクに当日の動画がアップされておりますので、ご参照ください(オーセブン株式会社のYouTubeチャンネルより動画がスタートいたします)。
 
●植栽委員会は『植物の維持管理について』をテーマに菱木幸子氏(正会員 garden design Frog Space代表)が環境条件(自然環境)/地域構成/生物環境/管理条件―上記の要点をふまえた上で、植物多様性も考慮した植栽設計をすることの大切さや、それぞれを考察するために必要な基礎知識を習得することの必然性などについて語りました。また京都・無鄰菴などの庭園視察に基づき、その植生の管理方法などについてレポートしました。
 
●国際委員会は『海外のエクステリア事例の紹介:台湾の最近の作品より』として蒲田哲郎氏(正会員・国際委員会委員長、旭化成ホームズ㈱)が随時更新しているFacebookでもお馴染みの海外エクステリア事例や台湾の作品を中心に写真で紹介しました。
 
●関西品質向上委員会は『品質向上委員会活動報告』として赤坂泰一氏(正会員 ハート・ランドスケープ代表)が、「エクステリア関連法規について」、「ユニソン 豊田本社工場視察」、「ライティングセミナー実施」などの活動報告を行いました。
 
●技術委員会は『2019年 技術委員会の歩み』として、小林義幸氏(正会員・技術委員会委員長、㈲エクスパラダ代表取締役会長)が、先般発刊された『クレームにならないエクステリア』の紹介を行いました。
さらに関連情報として、いま注目を集めている「ブロック建築技能士資格検定」について、東京都ブロック建築技能士資格検定実施スケジュールなどについて発表しました。
 
●調査部は、昨年に(公社)日本エクステリア建設業協会、ならびに(一社)日本エクステリア設計協会と共に実施した『エクステリア設計者の意識調査』についての発表を行いました。  
発表者は、日本エクステリア学会正会員であると同時に(一社)日本エクステリア設計協会副会長を務めるメインとして粟井琢美氏が行った後、調査全体の趣旨説明のナビゲーターは蒲田哲郎氏(調査部会長)が務めました。
 
※なお当日時間の関係上、街並み委員会・浅川 潔氏(街並み委員会委員長、㈲コミュニティデザイン代表)の『植栽と管理が街並みの資産価値に対する影響に関する調査』発表が割愛されました。
内容として流山グリーンチェーン、浦安市新市街地計画戸建地区、ひばりが丘新旧住宅地などの事例などであるが、その発表内容は後日YouTubeにアップされた(リンクはこちら)(YouTubeチャンネルが開きます)。
 
以上